2020年08月13日

35歳の少女 ~遊川和彦脚本と柴咲コウがマッチするか~

10月スタートの日本テレビ土曜ドラマは
遊川和彦脚本 柴咲コウ主演「35歳の少女

遊川和彦作品の設定はいつも面白い。
それは間違いないのだが、それが作品として面白いかはまた別の話。

遊川和彦が脚本に携わった連続ドラマ一覧
作品(太字は単独執筆)
クール
主演
平均
視聴率
最高
視聴率
オヨビでない奴!1987年10月TBS水19
高橋良明--
金太十番勝負!1988年10月フジテレビ木20田原俊彦16.2%19.0%
ママハハ・ブギ1989年7月TBS月21浅野温子--
予備校ブギ1990年4月TBS金21織田裕二16.1%19.5%
学校へ行こう!1991年4月フジテレビ月21浅野ゆう子17.3%21.6%
ADブギ1991年10月
TBS
金21
加勢大周
-
-
十年愛1992年10月TBS
金22
田中美佐子
浜田雅功
16.5%
-
もしも願いが叶うなら1994年1月
TBS
金21
中山美穂
浜田雅功
-
-
禁断の果実1994年7月
日本テレビ
水22
田中美佐子
-
-
人生は上々だ1995年10月TBS
金21
浜田雅功
20.1%
23.1%
真昼の月
1996年7月
TBS
木22
織田裕二
常盤貴子
20.7%
23.2%
智子と知子1997年7月TBS
木22
田中美佐子
飯島直子
12.6%
16.5%
GTO1998年7月フジテレビ火22反町隆史28.5%35.7%
魔女の条件1999年4月TBS木22
松嶋菜々子
滝沢秀明
21.5%29.5%
オヤジぃ。2000年10月
TBS
日21
田村正和
28.0%
24.2%
お前の諭吉が泣いている2001年1月テレビ朝日木21東山紀之8.2%10.3%
恋がしたい恋がしたい恋がしたい2001年7月
TBS
日21
渡部篤郎
17.5%
21.9%
おとうさん2002年10月
TBS
日21
田村正和
16.5%
19.2%
幸福の王子2003年7月日本テレビ水22本木雅弘11.6%14.0%
夫婦。2004年10月TBS日22田村正和15.7%18.1%
女王の教室2005年7月日本テレビ土21天海祐希17.3%25.3%
誰よりもママを愛す2006年7月TBS日21田村正和10.5%13.4%
演歌の女王2007年1月日本テレビ土21天海祐希9.2%10.9%
学校じゃ教えられない!2008年7月日本テレビ火22深田恭子6.4%9.9%
リミット -刑事の現場2-2009年7月NHK土21森山未來6.3%8.4%
曲げられない女2010年1月日本テレビ水22菅野美穂14.6%18.6%
リバウンド2011年4月日本テレビ水22相武紗季11.1%14.3%
家政婦のミタ2011年10月日本テレビ水22松嶋菜々子25.2%40.0%
純と愛
2012年10月
~2013年3月
NHK月~土8夏菜17.1%20.2%
○○妻2015年1月日本テレビ水22柴咲コウ14.3%15.2%
偽装の夫婦2015年10月日本テレビ水22天海祐希12.1%14.7%
はじめまして、愛しています。2016年7月テレビ朝日
木21
尾野真千子
9.9%
11.6%
過保護のカホコ2017年7月日本テレビ水22
高畑充希
11.5%
14.0%
ハケン占い師アタル2019年1月テレビ朝日
木21
杉咲花10.6%
12.1%
同期のサクラ2019年10月日本テレビ水22高畑充希10.9%13.7%
35歳の少女2020年10月日本テレビ水22柴咲コウ--


過去の遊川和彦脚本を確認してみたのだが、時代に応じて作風が大きく5つに分けられた。

①1994年くらいまでのコメディ路線
 名作「オヨビでない奴!」、「ママハハ・ブギ」「予備校ブギ」「ADブギ」のブギ三部作など
 TBSの一時代を築いたと言っても過言ではない作品が多い。

②2000年くらいまでの枷のあるラブストーリー路線
「真昼の月」「魔女の条件」など、ストレートなラブストーリーとは一線を画した作品。

③2000年~2005年くらいまでのホームドラマ路線
 「おやじぃ。」「おとうさん」「夫婦。」「誰よりもママを愛す」はいずれも田村正和主演

④2005年からの奇抜キャラクター先行逃げ切り路線
 「女王の教室」「家政婦のミタ」など主人公の圧倒的なキャラクターで時代に一石を投じる作品が多くなってきた。
 「純と愛」という破滅的な作品を、NHK連続テレビ小説に投入したのは印象的。

⑤2009年からの奇抜キャラクターセオリー展開路線
 「ハケン占い師アタル」「同期のサクラ」は設定こそ奇抜だが、ストリーは至ってシンプル。
 脚本の教科書ともいうべき展開で①に近い印象を感じる。

④路線の時代は奇抜な設定は面白いのだが、終盤息切れというか
広げた風呂敷をうまく収めることができずに、強引に畳むこともあった。
特に、「純と愛」は中盤から、いや序盤ですでに息切れしてしまっていた。


また、2点まとめてみたことで驚いたことがある。
一つ目は、1987年「オヨビでない奴!」以来、ほぼ遊川和彦一人での執筆となっている。
36作品中33作品が単独執筆。
これだけの長期間に渡り、コンスタントに作品を残す作家としては異例。

二つ目は、ほぼ1年に1作のペースで執筆している。
何だか勝手に多作のイメージがあったが、

1987年から1900年まで4作(共同執筆なし)
1991年から2000年まで11作(うち2作は共同執筆)
2001年から2010年まで11作(うち1作は共同執筆)
2011年から2020年まで10作(共同執筆なし)

と単独執筆の作品でみれば、
1987年から2020年の34年間で33作品という安定感。

今回の「35歳の少女」も設定は奇抜。

大平太プロデューサーは現時点で下記のようにコメント。

まだ詳しい内容は、明らかにできませんが、
キーワードは、「35歳、25年、10歳」です。
毎回、遊川作品は、新しいことに挑戦してきましたが、
今回も、驚く仕掛けがたくさん用意されています。
「もの凄いスピードで成長していく人間の物語」を、
楽しみにしていてください。

と。物語の舞台は1995年と2020年という設定。
坂口健太郎も出演とのことで、今から楽しみである。
posted by ようすけざん at 00:54| 東京 ☀| Comment(0) | 2020年1・4・7・10月クール ドラマ | 更新情報をチェックする