今クールは当初期待度が低い作品ばかりだったが、
良い意味で大きく期待を裏切ることとなった。
【作品賞】
◎白夜行
原作の質の高さを維持し、ここまで映像化したことをまず評価。
ラストシーンを初回で見せるリスクを敢えて背負いながらも
12回全く飽きることなく、見せ続けた点を評価。
○神はサイコロを振らない
設定が突拍子もないのに、説得力のある作品だった。
自分自身も、世の中も10年前と現在では大きく違いがあるという点が
なぜか共感できた部分なのだろう。
小林聡美以外はリサイクル俳優続出であったが期待を大きく上回る作品だった。
○時効警察
全くのノーマーク。
やっとオダギリジョーが陽の目を見た感じ。
とにかく、シュールで楽しい作品であった。
【主演男優賞】
◎山田孝之(白夜行)
私生活では大幅に好感度さげたものの、演技力の高さは評価。
雪穂が幸せになることを願っていた亮司を、最後まで力強く演じていた。
○オダギリジョー(時効警察)
全くといっていいほど、役に恵まれなかった彼がはじめて殻を破った感じ。
こんな演技もできるんだ!!と各局スタッフが驚いたのでは??
【主演女優賞】
◎小林聡美(神はサイコロを振らない)
10年間という長い年月を1人で生きてきた女性を好演。
そして10年ぶりにあった恋人や親友とすごしていく心の動きを
丁寧にそして、小林聡美らしく演じた点を評価。
○篠原涼子(アンフェア)
完全に女優としてのポジションを確立した篠原涼子。
かっこいい女もできるんだ、という点で評価。
【助演男優賞】
◎武田鉄也(白夜行)
文句なし!!本当にラストの歩道橋シーンは号泣。
気持ちこめた演技というのは、あ~いうもんなんだよなぁ。
まだ若手には負けられない!!っていう気持ちも十分だった。
○瑛太(アンフェア)
ラストのオチに至るまで、気持ちの変化をうまく表現。
「ウォーターボーイズ」の時は、”絶対こいつだめだ”と思ったけど、
成長した点を評価。
【助演女優賞】
◎福田麻由子(白夜行)
「白夜行」の土台を築いたのは紛れもなく彼女だ!!
亮司が父親を刺し、自分の母親殺し・・・って
すさまじい人生を生きていく姿をとにかく地道に表現した姿を評価。
出番は少なかったが、彼女がいたからこそという点で助演女優賞。
○綾瀬はるか(白夜行)
この作品の中だけでも、かなり成長の姿が見えた。
ポーカーフェイスなのは、演技なのか天然なのかは分からないが
雪穂のつらい気持ちをうまく表現していた点を評価。
【優秀新人賞】
◎該当者なし
○水川あさみ(西遊記)
オリジナル役を見事に演じきった。
なんだか新鮮さがなかったドラマに、若いエキスを注入していたように思う。
彼女がいることで、超シンプルなドラマにアクセントがついたと思う。
【優秀脚本賞】
◎森下佳子(白夜行)
原作では接触のない亮司と雪穂を、携帯電話を使い接触させた点や
12話一度もあきさせなく、次回への期待を膨らませることができた
1話1話の丁寧なつくりを評価。
○佐藤嗣麻子(アンフェア)
秦建日子の原作をきっかけに留め、ほぼオリジナルで描いたといっても言い。
役者に助けられてはいたが、全体が流れてラストまで納得のいく作品であった。
【優秀演出賞】
◎平川雄一朗、那須田淳、石井康晴(白夜行)
犯罪者の人生を描き続けるのは非常に厳しかったろう。
ただ、犯罪者を美化しない描き方という点にこだわったつくりが良かった。
最終回の歩道橋シーンや亮司の子供と手をつなぐ雪穂のシーンも良かった。
演出とは異なるが、「白夜行」はタイトルバックも良かった!!
○三木聡、岩松了、園子温、ケラリーノ・サンドロビッチ、塚本連平(時効警察)
とにかくシュールに楽しく、おかしく作ってくれた点を評価。
【優秀カップル賞】
◎泉澤祐希&福田麻由子(白夜行)
手をつないだころの二人から転落していく・・・
でも、とにかくほほえましい二人だった。
【優秀楽曲賞】
◎『影』柴咲コウ(白夜行)
「世界の中心で、愛をさけぶ」同様に切ない曲で作品を盛り上げた。
柴咲コウは、何をやっても良いポジション。
○『桜』コブクロ(Ns'あおい)
作品がそれほど伸びなかったが、曲だけが印象的。
以上が、2006年1月クール総評でした。



この記事へのコメント
まこ
福田麻由子ちゃんの活躍はこのドラマにかなり貢献したと思います。他のドラマでの回想シーンの繰り返しは、度が過ぎると嫌気が差すのですが、
幼少時代の亮司と雪穂のシーンは何度見ても飽きなかったですわ~!
たましょく
オダギリジョーさんは、テレビより
映画の方が印象強かっただけに、今回
の霧山のキャラはドラマブレイクと言
っても過言じゃないかもw
けっこーみなさん「神サイ」をチェ
ックなさってたんですね~。見逃して
しまって、ちょっと惜しいと。
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