テレメンタリ―2018「貧貧支援」 ~生活困窮者をどのように救うのか~

テレメンタリ―」は、1992年からテレビ朝日系列の全国24社が共同で制作するドキュメンタリー。
週替わりでテレビ朝日系列の各局が制作を担当し、独自の視点で制作している。

テレビ朝日の放送時間は以下の通り

1992年1月~1995年3月:日曜午前7:00~
1997年4月~2016年4月:火曜午前3:10~
2016年4月~:日曜午前4:30~

こういったドキュメンタリー番組が続いていることだけでもありがたいが、
とても気楽に見られる時間ではない。

今回見たのは、テレメンタリ―2018貧貧支援」(HTB制作)
超高齢化が進むのと同時に、貧富の格差が大きくなっている日本では
この問題が今後大きくなるのではないかと考えられる。

今年1月、札幌市東区で共同住宅が全焼し、入居者16人のうち11人が焼死した。共同住宅は民間による運営。
火事のあと、福祉関連の法律では「位置付けられない」下宿であることが分かった。
住んでいたのは、ホームレスや身寄りがない高齢者、そして事故などで働けなくなった人たち。
いわゆる「生活困窮者」だ。
法的位置付けがないため、札幌市は「生活困窮者に共同住宅を紹介したことはない」としている。
しかし、取材を進めると、役場や警察は共同住宅を頼りにしていることが分かった。
有料老人ホームは安くない。市が運営する養護老人ホームは面接が必要で、待機する人が列をなす。
家賃3万数千円の共同住宅は、制度が救いきれない、生活困窮者の最後の受け皿だったのだ。
共同住宅の入居者を支えているのも、自ら厳しい暮らしを続けている人たちだった。
火事があった共同住宅を運営していた「なんもさサポート」の代表・藤本典良さん(68)は、かつてホームレスだった。
藤本さんは「通常の生活ができない人たちが頼ってくる。
『うちは入れません』というわけにはいかない」と、支援する側の責任を話す。
北広島市で共同住宅を運営する「ほっとらんど」の代表・盛誠逸さんは入居者と同じタイプの狭い部屋で暮らし、
月10万円の給料で生活に困った人たちのために日々走り回っている。
行政が差し伸べる「指」の間からこぼれ落ちた困窮者。それを支えるために額に汗する人たち。
日本の福祉はこれでいいのか?

身寄りのない方がどのように生活していくかは、
大きく分けると4つのパターンになる。

①有料老人ホーム → ご存知の通り、価格が高すぎる。
②行政運営の施設 → 人気があり順番待ち。そう簡単には入れない。
③共同住宅 → 家賃は安いが、設備が整っていない。
④ホームレス → 誰もなりたくない。誰もさせたくない。

この「貧貧支援」では、結局③しか選べなかった人たちが入った施設で、
火災が起き、11人が亡くなる最悪の結果の場面から描いた。

その要因として

”法的位置付けがないため、札幌市は「生活困窮者に共同住宅を紹介したことはない」としている。
しかし、取材を進めると、役場や警察は共同住宅を頼りにしていることが分かった。”

という内容が衝撃的だった。

誰もが正解がない道に入ってしまった。

ギャンブルで貧困になった人もいれば、
病気や怪我で貧困になった人もいる。行政もどこまで支援すればいいのか。

日本国憲法第25条1項で
「すべて国民は、健康で文化的な最低限度の生活を営む権利を有する。」
とある。

この内容にはもちろん一切具体的な内容がないわけで、
どこまでが”健康で文化的な最低限度の生活”なのかの、
基準は人によってまちまちということになってしまう。

改めてこの生存権を考えさせられた。

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