2015年9月12日公開の、
東野圭吾原作 堤幸彦監督 江口洋介主演「天空の蜂」
「天空の蜂」の原作は、1995年11月7日発行と映画の公開まで実に20年。
原作の東野圭吾は「天空の蜂」に対して、
「今まで書いた作品の中で一番思い入れが強いのはどれかと訊かれれば、これだと答えるだろう」
と回答する一方、
「映像化など絶対に不可能だと思っていた」
というコメントをしていた。
確かにあまりにもファンタジーすぎて、映像化が困難だったのだ。
「天空の蜂」は、終始突っ込みどころ満載で、
本当にありえない奇跡のシーンの連続だったのが、
俳優陣の演技と堤幸彦の演出で138分乗り切った。
意外にもグロテスクなシーンも多く、
何より原子力発電所に関わる話題なので、
これらの点においても映像化が難しかったと思われる。
映像化されても上記の理由で
なかなか「天空の蜂」を地上波で見ることは叶いそうにない。
それにしてもお金も時間もかかっていることが容易に想像できる大作。
キャストも充実しているが、キャストありきでないところもよい。
本木雅弘の演技が素晴らしかったな。
先日見た本木雅弘の「プロフェッショナル 仕事の流儀」を見て、
改めてすごい役者だなと。
ただ、一番驚いたのは、
作品でも、
監督でも、
キャストでもない。
脚本だ。
そう、脚本が楠野一郎だったこと。
楠野一郎と言えば、コサキン。
そうコサキンの楠野一郎。
演劇ユニット「プロペラ犬」を水野美紀と主宰していることは知っていたが
映画の脚本を書かれるとは知らなかった。
「コサキン本タイトル集 クスノ」懐かしい。今も持っている。
改めて読んでみようかな。
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