2019年5月31日をもって活動を休止している演劇集団キャラメルボックス
そのホームページが2020年6月29日再開した。
演劇集団キャラメルボックスは6月30日で劇団創設35周年の節目を迎えたが
活動休止状態は変わらない。
それでも突如と言っても過言ではないくらい、予想だにしなかった劇団の活動休止。
そして、運営会社の破綻。
空中分解と言っておかしくない。
それでもこのようにホームページが復活し、そして多くの人が喜んでいる。
私が演劇が好きになったのは
予備校生時代に、週刊ぴあを見て、ハーフプライスチケット(半額)と言う信じられないような
格安チケットでプロの演劇が見られるという情報を得た。
新宿伊勢丹のチケットぴあに行き、チケットを入手して、シアターアプルに行った。
作品自体はもちろん、カーテンコールのあまりのかっこよさに震えた。
それが演劇集団キャラメルボックスの「また会おうと竜馬は言った」だった。
その時の感動は25年たった今でもよく覚えている。
こんなにも素晴らしい作品が2,000円くらい(だったと思う)で見られたことに味を占めて、
そこから、演劇集団キャラメルボックスには申し訳ないが、
その後何回かはハーフプライスチケットで見ていた。
ただ、私が演劇集団キャラメルボックスを初めて見た1995年は、
当時劇団員だった上川隆也が「大地の子」に出演した年。
そこから一気に人気が出て、チケットは前売り完売になり、
ハーフプライスチケットは出ないことはなかったがかなり数が少なくなった。
だから並ばないと手に入らなくなり、そして並んでもなかなか手に入らなくなった。
だからと言っても演劇集団キャラメルボックスの作品を見なくなったかというとそうではなくて、
正価で見るようになった、当たり前の話だが。
正価を払うことに何の不満もなかったし、
今まで半額で見ていたことを申し訳なく思うくらいだった。
それくらい4,000円~5,000円払っても大満足する作品群だった。
就職してから見る機会は極端に減った。
減ったことは時間的な問題もあるが、チケット価格が5000円台から6,000円台へ。
気づいてみたら7,000円台から7,000円台後半になっていたこともあった。
それではさすがに観に行くことができない。
観劇者が減り、値上げ、また減り、値上げ
のスパイラルに入ってしまっていたのか、
と思うと、価格設定って、やはりなかなか難しい。
活動休止から1年たちホームページが復活した。
劇団の活動再開に向けての準備運動が始まったということだろうか。
早い再開が待ち遠しい。
ただ、もう無理はしないでほしい、そう心から願う。
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