瀬木直貴監督 鴨義信脚本 川栄李奈主演「恋のしずく」
日本酒の街である広島県東広島市西条が舞台。
以前、西条に行ったことがあるが風情があって好きな街だ。
マンホールも酒蔵仕様で可愛らしい。
「恋のしずく」の作品自体は、
川栄李奈の透明感が何とも言えず、良い雰囲気なのだ。
きっかけは偶然で、
最初は反発しているが、
あることをきっかけに
真剣に関わっていく
というありきたりなストーリーではあるが
川栄李奈の透明感と広島の情景の美しさに魅せられた。
「めちゃイケ」で脚光を浴びたころの川栄李奈が懐かしい。
あの時もある意味透明だったと言えば、透明だったな。
ただ残念ながら「恋のしずく」から日本酒造りに関して、
こだわりが伝わってくるものではないので、
川栄李奈の透明感を楽しむことに徹する方が吉である。
なお、日本酒造りに関しては、
漫画もドラマも傑作の
「夏子の酒」
の右に出るものはなく、
おそらく今後も「夏子の酒」を超えるものはないだろう。
最後に、つっこみどころ満載だったので突っ込んでおく。
「恋のしずく」は先ほども言ったが、西条の酒蔵が舞台。
西条は内陸の街で海からも広島市内からもそれなりに距離がある。
だが、「恋のしずく」には呉の海や広島市内が頻繁に出てきて、リアリティがないなと。
さらに、7つの橋を巡って願いを叶えるという儀式的なものに至っては、
呉の亀山神社から平和公園を歩くのは修行(片道約25km)でしかない。
出来なくはなくないけど、
フルマラソンの距離より長いのでせめてそこを歩いた感じにしてほしかったな。
まぁ、広島に住んでいたり、西条に行ったことなければ分からないけど
地域を描くのであればそのあたりのリアリティがあった方が良かった。
"恋のしずく ~広島と呉と西条と川栄李奈の美しさ~"へのコメントを書く